僕は、雑なことが嫌いです。

完璧主義というのとは少し違います。どんな仕事でも期限がある限り、完璧にはほど遠いものしか作れません。時間が許す限り、丁寧に磨き上げようぐらいの気持ちです。

仕事に関してはそうする人も多いように思うし、僕よりずっと丁寧な人もたくさんいます。

ですが、人間観察という部分で雑な人が多いように思います。

人をすぐにカテゴライズする人が多い。あまり政治的なことや宗教的なこと、あるいは趣味的なことに踏み込みたくないのでぼかしますが、要するに立場や趣味、性向などで人をくくってしまう人たちは雑ではないでしょうか。

合わない「人たち」を簡単に敵あるいはバカと見なすのも雑だし、趣味が同じだから仲間と見なすのも雑です。このような雑さが人間関係に様々な弊害をもたらしているように思います。

まずは目の前の一人ひとりを見よう。先に良いところを探そう。欠点や問題行動があったとしたら、彼はなぜこうなったのかを考えよう。つまり一人ひとりときっちり向き合うことが丁寧な人間観察だし、それができれば人間関係も自ずと良くなるというのが僕の考えです。

その一つの根拠が『奇跡の営業所』です。

主人公の吉田和人(すなわち吉見範一さん)が、最下位の営業所をダントツの日本一にできたのは、和人の人間観察が丁寧だったからだと思うのです。

「営業初心者」とか「使えない連中」と言ったレッテル貼りをせず、一人ひとりの長所を丁寧に拾い上げようとしたからこそ、和人の営業所は日本一になれたのです。