自由に生きたいなどとほざいても、飯が食えなきゃしようがない。

ほんの15年前ぐらいには、僕みたいな営業や販売の才能のないものが、独立して飯が食えるなんて考えられないことだった。

ましてや出版社に勤めたことも(バイトさえしたことがない)、ライターの経験もない者がフリーライターになるなんて想像もつかないことだった。

こればかりはネットのおかげです。

僕の仕事の大半はネットの検索から来る。

一般のビジネスパーソン向けにIT関連の記事を書くライターは少ない。IT系のフリーライターと言うと、テクニカルライターかガジェットライターがほとんど。

僕の書くような記事は、ふつうは社内のエンジニアやコンサルタントが書く。マーケ部門や営業部門の担当者がエンジニア出身なら自分で書く。でも、みんな忙しい。

そこで代理店に相談するのだが、印刷会社から転身した代理店だとお手上げになる。しかたがないので、「ITライター」とか「IT ビジネス ライター」などのキーワードでネット検索すると、先頭に僕がいて、

得意分野はIT関連です。IT業界に20年おり、その後もIT関係の記事を書いてきました。IT企業の業務内容やプロダクトをエンドユーザーに分かりやすく伝えることには定評があります。IT系のライターをお探しの方は、ぜひ実績をご覧になってください。

などと書いてあれば、とりあえず問い合わせてみようという気になるだろう。

SEO対策? 秘密・・・と言いたいところだが、3つだけ心がけている。大したことはしていない。

  1. 「ITに強いビジネスライター」というタイトルと、ディスクリプション(上記)の内容、そしてサイトのコンテンツが矛盾しないようにする
  2. 最低1日1回は更新する(それで日記を書いている)
  3. 数は少ないが信頼度の高いリンク先からリンクする(寄稿を通して)

まだSSL化していないが、Googleさんもやはり内容重視なのだろう。ずっと1位だ(今年の2月から本格的にチェックするという噂だったのだが)。1ページ目から消えるようなら、SSL化を考えよう。

「ITライター」なんてキーワードは月に100回も検索されていないと思うのだが、検索する側は必死なので、それでも食べていける。

こういうキーワードさえ見つかれば、食っていける時代になった。見つけられたなら、会社にしがみつく必要はない。