独立してから2回就活した。

1回目は妻に「そんなに(精神的にも経済的にも)苦しいなら就職したらいいじゃない」と言われたから。

で、客先常駐型のSE仕事(いちおう正社員)に内定したのだけど、仕事がしんどそうなので辞退した。正確にいえば仕事の内容よりも、自分の自由になる時間が減るストレスに耐えられないと思ったのだった。

その後、自分軸発見事業のに取り組んだのだが、あまりうまくいかなかった。1年ちょっと頑張ったのだけど、もう駄目だという感じになった。

自分軸のワークショップに来てくれて仲良くなった人に相談したら、バイトでもなんでもして頑張れと言われた。彼自身にそういう時期があったので納得した。そこで家庭教師のバイト募集に応募し、就活もまた始めた。

家庭教師のバイト募集は空振りだったが、就職のほうはSEの派遣会社に決まりかけた。ただ、ここはかなりブラックだと直感した。面接にいくまで派遣会社とは分からなかったからだ。

まあ、51歳の誕生日の1か月前だ。こんな仕事でもありがたいのかもしれない。とはいえ、ブラック企業では、自由になる時間がなくなる。やっぱりそのストレスに耐えられないと思った。

そこで、ダメ元でライター募集に応募したら、すぐに仕事が来た。2014年の夏のことだった。

それ以降、ライター専業でやっている。何とかやれている。

2年連続の就活を通して、自由な時間への希求が金銭欲、それどころか下手をすると安全欲求よりずっと強いのだと分かった。不安でも自由がいいという感じなのである。

ホームレス予備軍なのかもしれません。