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全部読み『菜根譚』

前17 世に処るには

(大意)人として生きるなら、自分から一歩譲るのがよりすぐれた身の処し方である。一歩を譲ることが、一歩を進めるための足がかりになるからだ。人を待遇するときは、完璧を求めないで1分の寛容さを持てれば幸いだ。人に利益を与えるこ …

前16 寵利は人の前に居ること毌れ

(大意)寵愛や利益は俺が俺がと求めてはいけない。いいことは人に遅れを取ってはいけない。もらうときは一定限度を越えてはいけない。善行の実践は限度の中にとどめてはならない。 まあ、だいたい逆をやりますよね。 タダでくれるとか …

前15 友に交わるには

(大意)友と交わるには3分の侠気が欲しいところ。人として生きるならわずかでもピュアな心が欲しいところ。 「侠気」と書いて「おとこぎ」と読む。男女差別的でいかがなものかとも思いますが、『菜根譚』は明の時代に書かれたものなの …

前14 人と作(な)りて

(大意)平凡な人間と生まれて、大した事業を成し得なくても、俗な心と無縁ならば、それだけで名士の仲間に入れる。学問をなして、特に知識を増やそうとしなくても、心が不自由になることを遠ざければ、それだけで聖人の域に至ることがで …

前13 径路の窄き処は

(大意)道が狭ければ、一歩下がって人に譲ろう。美味しい食べものは、3割ぐらいを人に譲ろう。これこそが、最高の安楽の道である。 有名な話を思い出しました。 地獄も極楽も同じように食べ物があるのだけど、1mもあるような長い箸 …

前12 面前の田地は

(大意)生きている間の心持ちは、できるだけ広くあることが肝要で、そうすれば不平不満がなくなる。また死後の恵みは、できるだけ長く伝わるようにすることが肝要で、そうすれば精神的な豊かさに通じる。 この数ヶ月自分の何がダメなの …

前11 藜口けん腸の者は

※「けん」は「くさかんむり」に「見」。やまごぼうの意味。 (大意)粗食の人は、水や玉のように清らかであり、美衣美食の人は、奴隷が主人にへつらうように自分を忘れてしまう。人としての志気は淡白な生活で磨かれ明らかになるが、そ …

前10 恩裡には、由来害を生ず

(大意)好調の時には、害が発生する。だから、うまく行っているうちに、うまく行かなくなったときのことを考えておきなさい。失敗したあとはかえって成功する。だから、思い通りに行かないときに、やたらに手放してはいけない。 「人間 …

前9 夜深く人静かなるとき

(大意)夜が老けて人が寝静まった時、一人坐して瞑想すると、ようやく妄念が働かなくなり、真心だけが表に出てくるイメージが湧いてくる。こういう状態になればいつも、大いなる集中力を得ることができる。真心が現れているのに妄念から …

前8 天地は寂然として動かざれども

(大意)天地は静かで動かないが、陰陽は休むことなく動き留まることは少ない。太陽と月は昼も夜も運行しているが、その法則は永遠に変わらない。だから君子は、暇な時にも喫緊の心構えが必要だし、忙しい時にもゆったりした心のゆとりが …

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