主人公の吉田和人のモデルである吉見範一さんが、このところ連日、ご自身のFacebookに『奇跡の営業所』をPRする投稿を出してくれています。(いつか恩返しをしたいとは思っているのだけど)今のところ何もお返しができていないのに、本当にありがたいことです。

昨日の吉見さんの投稿に一部気になるところがあったので、コメントしようと思ったのですが、長くなりそうなのでこちらのブログに書くことにしました。

気になった文章を以下に転載します。

斬新でもなければ、画期的でもない。

優れた営業方法というのは、けっして特殊な方法なんかではありません。基本的にはだれがやってもできる単純なノウハウです。

だから単なる常識として見過ごしやすいんです。「なんだ、この程度のことなら知ってるよ」と下に見てやろうとしない。試しにやってごらん。すぐに結果が出るようになるから……。

確かに『奇跡の営業所』に書いてあるようなことを「斬新でもなければ、画期的でもない」――つまり「ありきたり」だとか「営業の現場はそんなに甘くねえ」だとか言う人は必ずいます。

しかし、僕は違うと思うのです。

吉見さんの言うことって、本当は難解なのです。

僕は7年間で100回近く、吉見さんのセミナーをプロデュースしました。一緒に作り上げたコンテンツは15個を下だらないはずです。

企画の打ち合わせは、売れない営業だった僕が知りたかったことを、吉見さんに素朴に質問するところから始まります。

「僕自身もそうだったけど、新規開拓のアポ取りが苦手という人が多いと思うんですよ。吉見さんはどうやっていたのですか?」

「アポ? とりあえず受付にいけばいいじゃない」

「いや、それだと門前払いが普通ですよ」

「それは恐れず何軒か行けば会ってくれるよ」

「いやいや、今はいろいろうるさいですから。何かコツがありますよね?」

「コツ? 何もないよ。誠意を持って・・・」

「いやいやいやいや。それじゃあ、吉見さんの嫌いな飛び込み営業そのものじゃないですか? 何か準備とかそういうのがあるでしょう?」

「準備ってほどじゃないけど、A4 1枚で受付の人に渡す資料を作ったかなあ」

「それそれ! それに何が書いてあるんですか?」

「えーと。ああ、こんな感じのやつ」(ラフなスケッチを描く)

「これ、どうやって作るんですか?」

「それはねえ。まず・・・」(資料を作るまでの手順を話す)

「ちょっと待って!! コツというかノウハウの塊じゃないですか!」

「えー。そうなの? みんなやっていると思った」

「僕ははじめて聞きました」

だいたいこんな感じなのです。いつも。

そして、僕はいつも溜め息をつくのです。売れない営業マン時代に吉見さんに教わっていたらなあ・・・、と。

これは吉見さんが僕をからかっているわけでもなければ、意地悪をしているわけでもないのです(だと、信じていますが・・・)。吉見さんにとっては空気のように当たり前のことだから、こうなってしまうのです。

なので、吉見さんが「斬新でもなければ、画期的でもない」などと言っても、簡単に信じてはいけません。

ただ、「優れた営業方法というのは、けっして特殊な方法なんかではありません。基本的にはだれがやってもできる単純なノウハウ」というのは本当です(「単純な」はやや語弊あり)。

なので『奇跡の営業所』を読んで、ありきたりという感想を持つ人がいても仕方のないことだと思います。

でも、たぶん読む前にはスコーンと抜けていた考え方があったはず。それが、あまりにも基本的なので、元々自分の中にあったと勘違いしてしまうのかもしれません。

とは言うものの、それなりに仕事の経験を積んでいて、技術者だが積極的に営業同行をしていた僕でも、ほとんどのことを知らなかったので、僕は多くの方の役に立つ本だと信じて上梓したわけです。