2019年4月7日(日) 晴れ 79.5 2151

昨年の10月末に、いつ死んでもおかしくないと宣告されて以来、重い腎臓病と闘ってきたコユキ。

本日、安らかに息を引き取った。

※閲覧注意!
以降にネコの死にかけおよび遺体の写真があります。苦手な方はご遠慮ください。

昨日は、定期的な通院だった。いつもは治療後に食欲を取り戻すのだが、ちょっとだけ舐めて、それ以降まったく食べなくなった。

連れ帰ったタイミングで既に歩くのが困難になっており、トイレに入るのはいいのだが、出られなくなった。そのときに、1週間はもたないだろうと覚悟を決めた。

その後もトイレには自力で入るのだが出られなくなり、その都度助け出した。ところが最後に行ったトイレだけは自力で出てきたので、少し驚いた。

それでも希望は持てなかった。

夜中に何度も目が覚め、何度か寝たあと5時過ぎに目が覚めた。起きなければと思い、瞑想などをする。

朝6時少し前ぐらいになって、呼吸が荒くなっているのに気づく。ときどきうなり声も上げる。苦しそうだ。

妻を呼び、一緒に様子を見た。身体が冷たい。手を伸ばすので握ってやった。ときたま痙攣するようになった。


2人で2時間ほどずっと枕元で様子を見続けた。このまま死ぬと思ったから。

トイレもとうとう垂れ流し状態になり、このままだとオムツを買わなきゃねと夫婦で話した。

末期なのはわかったが、すぐに死ぬ感じでもなかったので、いったん日々の雑用をし、8時40分ごろ病院に連れていった。

医師の診断では、痙攣するというのは、腎臓が限界を越え尿毒症になったのだということ。とりあえずカンフル的に点滴をするけれど、ちょっと楽になる程度で、助からないだろうと言われた。

とっくに覚悟は決まっていたので、少しでも楽になるのならと点滴してもらった。

すぐには死なないと思い、もう1箇所だけ心残りだった、里美公園まで自転車を漕いできた。

さらに弁天公園にも寄ってきた。

まだ数日はもつと思ったのだが、飲まずにいられない。

昼食を作って、夫婦で飲む。


気を紛らわすために、「ゴッドタン」の録画を見る。

馬鹿笑いしながら見たが、万が一に備えて横に寝かせていたコユキが気になって、心から楽しめない。時々痙攣しながらも、まだ健気に生きている。

「ゴッドタン」を見終わって、空いた食器を洗って戻ってきたら、コユキが動かなくなっていた。

妻に「コユキが死んでる」と言ったら、「そんなことないよ。まだ息をしてるよ」と言う。

確かに、お腹がかすかに動いている。じっと注意してみていないと見逃すような動きだ。だが虫の息というやつだったのだろう。その後3回ほど動いたが、それ以降まったく動かなくなった。

最後の点滴からわずか4時間半。13時半のことだった。

コユキが通った行徳動物病院は、平日・休日に関係なく夕方4時からやっている。予め死んだことを伝える電話を入れておいて、4時過ぎにコユキを連れていった。

病院の真ん前には行徳駅前公園がある。花見客がたくさん来ていた。

コユキが死んでも、そんなことは当たり前だが、他の人たちには関係なく、みんな楽しそうにしている。

それはいいことだと思った。

だが、これから毎年花見のシーズンになると、コユキのことを思い出す。

それはちょっとつらいことだと思う。

日曜日で病院は忙しく、コユキの遺体処理が終わったのは17時10分頃だった。かなり一生懸命キレイにしてくれた。それでもボロボロになっていたんだなあとわかる。

段ボール箱で作ったコユキの棺桶を花でキレイに飾り付けた。死ぬ前にそれしか食べなくなったチャオチュールと、ずっと好きだったマタタビを供え、線香を上げた。遺影も飾った。

重い腎臓病を5カ月ちょっと患っていたのに、介護状態になったのは最後の9時間ほどだけだった。

よくがんばった。本当に健気で幼気で強い子だった。

コユキの分もがんばって生きていかないといけないなと思う。思わざるを得ない。