2019年5月1日(祝)雨一時晴れ 79.5 3022

一昨日から2泊3日で大島に来ている。今日が最終日だが、令和最初の旅行となった。

とは言うものの、平成最後の夜もいつも通りの感じで過ごしていたので、飲んで普通に寝てしまった。カウントダウンなんてしゃれたことはせず、夜中にトイレで目が覚めたら、元号が変わっていたのだった。

それはそれでいい。令和最初の日は・・・なんてことを考えるたびに、思い出す。ある意味けっこうな思い出だ。

令和最初の温泉。まあ今日やることは何でも令和最初だ。

1日中雨の予報だったが、日が差してきた。だが午後になるとまた降るらしい。

宿をチェックアウトして、1.5kmぐらいのところにある大島町郷土資料館まで歩く。都立大島高校の次に郷土資料館入り口というバス停があるのだが、そこからちょっと奥まったところにある。

途中大島高校の横を歩き、この学校の広大さを知った。端のほうにテニスコートがあるのだが、テニス部の部員は本当にたいへんだ。

入場料200円だったが、思ったより充実していて楽しめた。

郷土資料館入り口から元町港行きのバスに乗り、終点1つ前の大島町役場で降りて、火山博物館まで1kmぐらいを歩く。

かなり大きな建物で、見晴らしもいい。入場料は500円だったが、内容はてんこ盛り。多すぎて消化不良。火山の話はしばらくいいという感じになる。

火山博物館から元町港まで歩き、昼食を取る。昨日南島館に行ったときに気になっていた「かあちゃん」に入ろうと思ったのだが、混雑している上に店員がぜんぜん出てこない。

これは長く待たされそうだと思ったので、同じく南島館の近所にある「おともだち」に入る。ここも混んでいたのだが、奥に座敷があり、すぐにそちらに通された。

刺身はもう十分堪能したので、焼き魚にする。目鯛の頭焼き定食。1,200円。

その日の天候や風向きで、出入港地が元町港か岡田港かに決まる。発表はその日の朝。今日の出港地は岡田港。16時出港なのでまだまだ時間がある。

ちなみに元町港から岡田港はバスで、大島空港に寄らなければ20分足らず、寄れば20分あまり。

元町にあって無料で見られる史跡としては、為朝館跡と併設の為朝神社があるので行ってみた。

ホテル赤門の敷地内にあり、ホテル名の由来となった赤い門がある。ところが残っているのはその門だけで、一瞬で見学が終わってしまう。為朝神社も興味深いが小さい。

土産物など買ったが、まだ12時半。とりあえず、13時から営業している都営の露天風呂浜の湯に向かう。公園があるので、開くまでそこで休憩しようと思ったのだが、受付におばちゃんがいる。聞いてみたら、もう入れるとのこと。値段は300円。入湯税しか取っていない?

混浴なので水着が要るのだが、これも無料で貸してくれた。中のロッカーも無料。そしてお湯は熱く、景色は最高! こんな有り難いことがあっていいのだろうか。令和最初の露天風呂は、最高だった。

ちょっと早めに岡田港に行って、くつろぐことにした。14時20分の路線バスを待っていたら、その時刻に、途中のバス停で止まらない臨時直行便が来たので乗る。

岡田港に着いたら雨が降り始めていた。むちゃくちゃラッキーなタイミングで浜の湯に入れたのだった。

岡田港は漁港と併設、趣がある。歴史も浅いのか、元町港よりもかなり新しい待合所だ。そこのベンチからぼんやりと大島を懐かしむ。

大島が良かったのは、大島の人には良くないのかもしれないが、とにかく混まないこと。行列を見たのは「かあちゃん」ぐらいで、道路は最初のほうに書いた事情でまったく渋滞しない。バスもほとんど座れたほど混んでいない。とにかくゴールデンウィークだとは思えない。

たまに外国人もいたが、彼らはかなり通なのだろう。日本語が堪能な人が多かった。

とにかく行列に並ぶのと交通渋滞が大嫌いな僕は、ゴールデンウィークの旅行はちょっと憂鬱なのだが、今回は多少の天候の悪さを補ってあまりあるすばらしい旅行だった。

16時に出て、雨の中定刻通り17時45分に竹芝に到着。さすがは東海汽船。

魚介が続いたので肉でも食べるかと言うと、妻が焼き肉がいいと言う。二人で焼き肉を食べに行くのは何年ぶりだろう? それこそヘタすると令和最初で最後の焼き肉屋かもしれない。

竹芝から近い繁華街と言えば、歩いて行ける大門・浜松町か、ゆりかもめですぐの新橋。サラリーマンの街・新橋はゴールデンウィークは閑散としていそうなので大門で探すと、これが意外なことに焼き肉激戦区。情報が多すぎる。

その中で見つけだしたのが、たれ焼き肉のんき浜松町店。チェーン店のようだが、フランチャイズではなくまだ2店舗目とのこと。一番いい時期ではなかろうか。

釜で炊くご飯がおいしそうなのだが、1人1合からということで断念して、肉に集中することにした。

そういうところはまだ顧客本位というには足りないと思ったのだが(まあ何年やっていても足りない店は足りない。プロダクト指向で、食べ物がおいしければいいと思い込んでいる)、接客は非常に良く、常にお客に気を配っているので注文がしやすく、お酒もすぐに出てくるのがとてもいい。

肝心の料理はというと、これは言うことなし。最初に春菊サラダを頼んだのだが、春菊そのものがおいしい上に、自家製ドレッシングが絶品。

人気だと言うので注文した、レバーユッケも最高。低温殺菌してあるレバーが生の風味を残している。レバ刺し好きもこれなら納得では。

タン塩も歯ごたえ十分の厚さで、仙台の牛タン屋に負けないおいしさ。

他の肉は、赤と白の2種類しかない。どちらも200gで、赤はカルビ、ハラミなどいわゆる肉、白はテッチャンやマルチョウなど内臓系。レバーは色は赤いが白に含まれる。この赤か白のどちらかを最低1人1人前注文するのが、のんきの掟だ。

好き嫌いでどうしても食べられない肉があると困るだろうが、ちょっとずついろいろ食べたい人にとっては、それが叶えられるし、注文の面倒もない。僕は気に入った。

生ビール、赤ワイン(ワンカップ)と飲んでから気づいたのが、「お代わり酎ハイ」というのがあること。レモンサワーや梅干しハイのレモンや梅干しを置いておけば、酎ハイをつぎ足してくれるということである。

後半はそれにして、3杯飲んだ。

これだけ飲み食いして、1人5,500円ほど。焼き肉屋としては安いのではないだろうか。

さて実は、昼はラーメンが食べたかったのだが、あまりいいラーメン屋が見当たらなかったのだった。

そこで行徳に戻ってきてから、勢拉に寄る。令和最初のラーメンは、油そば麺少なめ(面が少ない分は焼き海苔に変更)だった。

令和最初の日から食べ過ぎ。思いやられる。