2014年の夏(と言ってもこれを書いている今ですが)、正直努力も足りないのだけど、その上いろいろな運に見放されてしまったような状態になりました。残っているのは人との縁や絆ぐらいの状態で、それすらも失う前に、いい歳をして生き方を見直そうと思いました。

一人で考えていても答えは出なさそうだったので、いろいろと本を読みました。現代の本でも、いろいろと参考になる本はありました。それはそれでいろいろと実践していることもあります。ただ、ひと通り読むと同時代の人の意見はどうも物足りなくなりました。バカにしているわけではなく、境遇が近いからでしょう。

そこで良い古典はないかと考えたところ、随分昔に買って、最初のほうを読んであまりピンとこなかったため、そのまま本棚に置きっぱなしになっていた『菜根譚』のことを思い出しました。ちょっと読んでみると、昔と違ってしっくり来るのです。

一人で読むのももったいない。ならば、1段ずつ1つの記事にして、ブログに載せてみようと思いました。

『菜根譚』は、前集が222条、後集が134条の計356条で構成されています。毎日書いても1年弱掛かります。時間がある時に書いていこうと思っているので、どのぐらい掛かるかわかりませんが(興が乗れば、1日に複数段書くかもしれません)、最後までお付き合い……、おっとそれ以前に僕自身が続ける必要がありますね。

見事終了した時に自分がどのように変わるのか、あるいは全然変わらないのか、とても楽しみです。

テキストは、講談社学術文庫所収のものを使わせていただきます。原文や書き下し文を鑑賞したい方はそちらをご覧ください。「大意」は、僕なりに解釈して、なるべく短くまとめたものです。なので、間違っている可能性もありますが、予めご了承ください。