※「けん」は「くさかんむり」に「見」。やまごぼうの意味。

大意)粗食の人は、水や玉のように清らかであり、美衣美食の人は、奴隷が主人にへつらうように自分を忘れてしまう。人としての志気は淡白な生活で磨かれ明らかになるが、その節操は贅沢により失われる。

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これは実感として分かります。

おしゃれはしませんが、美食というか肉や脂が大好きな僕としては身につまされます。「奴隷が主人にへつらう」というのは、今風にいえば「依存症になる」ということでしょう。

肉や脂を食べすぎるとけっこう後悔し、その後悔がダメな自分という思い込みに通じ、最終的にはやる気さえ奪っていく。

「まごわやさしい」という和風で質素(でも、きちっと材料を揃えるとかえって高くつくのですが)な食事がもてはやされていますが、健康を維持し意欲を高めるという観点からすると理に適っていると言えます。

とはいえ、なかなか肉や脂もやめられないもの。なるべく食べすぎないように心掛けるぐらいです。