こんにちは。
ITに強いビジネスライターの森川滋之です。
フリーライターも個人事業主、すなわち「一人会社」ですので、全方位的なビジネススキルが必要です。そこで必要な能力を会社組織になぞられて、製造力・営業力・事務力・経営力としました。
今回はその中の経営力について説明します。
経営者の仕事とは?
経営者は会社を維持・発展させるのが仕事です。そのためには何をすればいいのでしょうか?
まず会社の目的を定めなければいけません。そこから会社の存在理由である経営理念が生まれます。経営理念は社是などの行動理念につながりますし、さらに会社の将来像であるビジョンにつながっていきます。
会社の目的は一方で事業ドメイン、つまり会社が誰に・何を・どのように提供するかに結びつきます。そこから、経営戦略やそして中長期および年間計画に落とし込まれていきます。
そこから先の細かい計画や戦術の決定・実行は現場の仕事になり、経営者はその達成度合いをマネジメントすることが仕事になります。
経営者であり現場でもあるライターの経営力とは
ライターの仕事は意外とたいへんなものです。現場仕事でありながら、経営者の役割も果たさないといけないからです。経営者として現場のライターである自分自身を奮起させ、納期に間に合うように管理し、仕事も取ってこないといけません。
仕事がコンスタントに来るとは限らない反面、来るときには集中して来てしまうこともあります。仕事が集中してしまったときの進捗管理は本当に嫌になります。
仕事が来ないときには、将来に備えて営業活動をしたり、今後書きたい分野の勉強に充てたりすべきです。しかし、こういったことに対するモチベーションの維持もなかなか難しいものです。
自己管理がもっとも難しいのです。できないとガミガミ言ってくれた上司や非難してくれた部下が懐かしくなります。
ライターにも会社と同様に理念やビジョンが必要です。私自身も「企業や個人のあまり知られていないが、すばらしいビジネス上の取り組みを世の中に紹介することで、日本を活性化することに貢献する」という理念を持っています。
これは嘘偽りない本心ですが、このような自分を奮い立たせる言葉がないとモチベーションが維持できないというのも正直なところです。
理念や信念がないと人間はサボりがちになるようです。ライターも、執筆することで顧客から感謝され、そのことを通じて世の中に貢献している実感がないと続きません。
お金が入ってくれば満足だという方もいるかもしれませんが、それならばもっと割のいい仕事はたくさんありますし、またどんな職業でも人の役に立たないと稼ぐことはできません。
このあたりは、会社のリソースを上手に使いながら実績が出せる能力があれば、高い給料につながった会社員とは違うところです。
必要なレベルと身につけ方
仕事のマネジメントについては、長年会社に勤めていた方を対象にしている講座ですので、みなさん得意だと思います。仮に管理職経験がなかったとしても、自分自身の業務計画を作成し、その通りに進めてきた経験があれば何の問題もありません。
問題は、自分自身のモチベーションを保つための理念づくりです。これは経験のない方がほとんどではないでしょうか?
私自身は「誰に・何を・なぜ」提供しているのかを考えることで、自分の理念(「自分軸」と呼んでいます)を作りました。これについては自分なりのメソッドを作り、多数の方の自分軸作りの支援もしてきました。
下記にまとめていますので、よろしかったら参考にしてください。