2019/5/26(日) 晴れ

本当に縁だと思う。思えば、うちでいままで飼ってきたコジロー(柴犬)、コユキ(キジ猫)、コナツ(三毛猫)、そしてコマサ(トラ猫)。みんなそうだ。縁あって、我が家に来たとしかいいようがない。

先月7日に、愛してやまなかったコユキを看取ってから、僕はちょっとしたペットロスになっていた。コユキは本当に僕になついていて、死ぬ間際まで、ずっと僕の部屋にいたのだった。悲しみもひとしおだった。

コナツが昨年の3月に死んだばかりというのも悲しみをより強いものにした。とにかく寂しい。

残っているのはコマサだけ。だけどこいつはなぜか僕にはぜんぜんなつこうとしない。妻にはベタベタに甘えるのだけど。

夫婦二人で暮らしていて、僕だけペットがいないに等しい状況だった。寂しくてしかたがない。見かねた妻が、ネットで里親募集を探したりしてくれる。

最初は乗り気でなかったのだが、里親募集を見ているうちに欲しくなってくる。それでジモティーの会員になり、自ら里親募集を見に行くようになった。

コマサは交通事故に遭ったのを、たまたま妻が見つけて病院に連れて行き、結果として我が家で引き取ることになった子だ。

実は僕は、その頃次に飼うなら黒猫がいいなと思っていたのだ。だが当時はコジローもコユキもコナツも健在で、コマサを入れると4匹になる。その他に黒猫というのは、さすがに面倒だと思い、断念したのだった。

今はコマサだけ。ならば黒猫にしようと思った。

ところが里親募集、特に仔猫の場合は一瞬で応募がついてしまう。黒猫にこだわっていたらいつもらえるかわからない。

仔猫なら何でも募集するようになった。

そうしたら木更津で5匹ぐらい生まれた子の1匹をもらえることになった。申し込み順序が2番目だったのだ。もちろんこちらが気に入らなければ成立しないのだけど、もちろんもらう気満々。

数年前にクルマを手放したので、レンターカーで木更津まで出かけていった。

写真があまり鮮明でなかったので、最終的には見てから決めようと思っていたのだが、写真の段階では1匹だけいたグレーの子がいいなと思っていた。1番目の人の意中が別の子だったので、よほどのことがなければその子をもらって帰ろうと思っていた。

ところが・・・。

僕の申し込み順番は2番目だったので、写真で気に入ったグレーの子を残してくれていたのだが、すでに何匹かは引き取られたのだと言う。

それ自体はこちらもわかっていたことなので文句はないのだが、困ったことに母猫も仔猫も、すでに何匹か減っているので警戒心が強くなっているのだと言う。

結局、その中では一番おっとりしていて捕まえやすかった子を連れてきて、これでどうかと聞かれる。

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かわいい子だったので、それでもいいと思ったのだけど、いちおう意中の子をみたいのは人情。何とか連れてきてもらえないかとお願いしたら、聞いてくださった。

待つ間5分ぐらい。連れてきてくれた子を夫婦で見ていた。タマタマが見当たらず、どうやらメスっぽい。「おっとりした子がいいよね。この子に決めようか」と話し合っていたら、募集主さんが戻ってきて、やっぱり捕まえられなかったと言う。

ならばと、この子を連れて帰ってきたのだった。最初は黒猫が欲しくて、でも諦めて、別の子が意中だったのに、結局この子になった。縁だなあと思う。

帰りのクルマの中で名前を考える。募集主さんの家に帰りたい、帰りたいと泣き叫ぶ声がやかましい。鈴の音のようだったのでコスズと命名した。

帰宅してすぐにケージに入れた。小さい。

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昼食を食べている間、ケージごとリビングに連れてきた。ところが怖いらしくて、タオルの下に隠れてしまう。ちょっとかわいそう。

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夕方の4時にお世話になっている動物病院が開くので、早速コスズを連れていく。ワクチンや虫下しの日程の相談をしにいった。

バッグの中にいる写真。むちゃくちゃ不安そう。

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我が家のペットの主治医である院長に見せたところ、衝撃の事実が。

「この子、オスですよ。ここにあるのは小さいけどペニスです」

マジかぁ~( ̄□ ̄;!!

名前は考え直すということで、診察券をもらわずに帰ったのだった。

いろいろな案が出たが、シンプルに”コタロー”とした。長男でも何でもないのだけど、妙にフィットする気がする。

まだなついてはいないが、多少慣れてきた。

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一緒に寝たら、夜中にかきついてきた。カラダが小さいので、腕でも脚でも爪を立てて登ってくる。とても痛い。

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そのうちなつくと確信した。早くそうなるといいな。