2018年5月19日(土) 晴れ 77.0 2460
午前中は掃除をしたり、洗濯をしたり、コユキを病院に連れて行ったり。
昨日買った炒飯の具材とごはんが残っていたので、2日連続炒飯に。ごはんが若干少なかったのでコーンとレタスでかさ増しした。
今日も組織マネジメント本の執筆。大変であるw
結婚記念日が5月22日なのだが、いつもその前後の土日にお祝いしている。
今回は銀婚式ということで、少し奮発。
わが家から徒歩2分ぐらいのところにある山岡という完全予約制の中華レストランに行った。
ご夫婦で経営している一軒家風のお店。4人掛けのテーブルが3つだけ。今日の予約は僕ら夫婦だけという。
こういうお店は、もちろん高いのであるw
しかし高いだけのことは十分にあった。
ちなみにシェフの山岡洋さんは、今から約20年前の1996年に伝説の料理番組「料理の鉄人」に出演。フレンチの坂井こと坂井宏行シェフに「白菜対決」で勝利をおさめている。
基本的には中華レストランなのだが、和食やフレンチの手法も取り入れていると言う。
予約した18時の2~3分前に到着。
すぐに席に通してくれた。写真撮影はOKとのこと。
こちらがメニュー。「多草月」は「たくさづき」とも読み、5月の異名。
メニューを見ているだけで、いやが上にも期待が膨らむ。
食前酒的なものは特にないと言うので、とりあえずビールを注文した。4種類ぐらいの中から、サッポロ黒ラベルを選択。
中華の味付けなのだが、見た感じが和風な前菜。前菜で既にノックアウト。とにかく異次元。味を伝える語彙がなくて本当にごめんなさい。
左下の具材である、真菰筍(マコモダケ)の実物を見せてくれた。食感は筍をもう少し柔らかくした感じ。
メニューを見て、白ワインにする。シャブリを注文。
次が凄い。
「ふかひれのフォアグラ茶碗蒸し」というのだが、いわゆる茶碗蒸しではなく、スープだった。
一見普通のふかひれスープ。
ところがそこには巨大なフォアグラが沈んでいた。このフォアグラの下拵えがすごくて、脂っぽさも臭みも全くない。高級割烹で出すあん肝に近い感じ。だがガチョウの肝に違いない。
ふかひれもバラバラの春雨みたいなやつでなく、塊で入っている。
琵琶型車海老のチリソース。
車海老を開いて琵琶型にして揚げたものにチリソースがかかっている。チリソースに限らず、ソースは全部いただいた。バゲット的なものがあるといいのに。
メインディッシュがあるならおそらくこれ。東坡肉の杭州風。
とても柔らかい。中華街でもおいしい東坡肉を出す店はたくさんあるが、山岡のそれはとても上品。
ワインが終わったので、日本酒を注文。梅一輪は九十九里に行くとよく飲む酒。
すると、奥さんが紹興酒を飲まないかと言う。酒のメニューになかったので、紹興酒を置いていないと思い込んでいたのだが、紹興酒はそれだけのメニューがあったのだった。
早く言ってよ~。
1杯ずつサービスしてくれた。
鮑と髪菜(はっさい)の精進菜。
この鮑はこんにゃくと大豆で作ったフェイク。それで「精進」だったのだ。
髪菜は藻の一種。もずくをもう少し細くしたような食感。
銀婚式ということでサービスしてくれた小籠包。これも独特の風味でその辺の店で出すものとは一線を画している(としか言えなくて本当に情けない)。
冬瓜と地鶏の漢方スープ。
漢方スープは、山岡の名物料理の1つらしい。これが食べたくて九州辺りから来るお客もいると言う。
山岡では料理教室もやっているのだが、それ以外に漢方養生学の講座もある。そのときは小野満幹彦さんという薬剤師が講師を務めている。シェフの薬膳料理も楽しめて、1回7,800円(2回連続だと15,000円)。
デザートの前に金萱茶という烏龍茶の新品種を出してくれた。これがまたおいしい。家でも取り寄せよう。
デザート。あまりに満足してしまい、デザートが何だったか、あまり覚えていない。
評判の店にもけっこう行ったのだけど、さすがプロだなあと感心することはあっても、感動することはなかった。
だいたい想定内の味だったから。
しかし山岡の料理は想定をはるかに超えていた。料理で感動するのは久しぶり? いや生まれて初めてかも。
1回か2回はあったかなあ。分からない。そのぐらいの経験。
わがままを言って、山岡シェフと記念撮影させてもらった。
実は近所のお客が少ないのだと言う。また来よう。
しかし飲み足らなかったので、家で口汚しorz