自社のホームページを検索上位にしたい――つまりSEO(検索エンジン最適化)を上手にやりたいという方も多いことでしょう。
僕は昨年の6月末に、ライターとしてのオフィシャルサイト(このサイトです)をリニューアルしてから「ビジネスライター」というキーワードでSEOして、すぐに1ページ目に表示されるようになり、この数カ月の間は不動の1位(1,820,000件中)を続けています。
また、先月「ITライター」で検索する人がいることを知り、こちらのSEOを始めたところ、それまで3ページ目にあったこのサイトがすぐに1ページ目に載るようになり、さらにこの1週間ぐらい1,150,000件中1位を続けています。
さらに、こちらはSEOしていませんが、「フリーライター」で検索するとオルタナティブ・ブログの「ビジネスライターという仕事」が、1,510,000件中1位から5位の間を行ったり来たりしている状況です。
※ご存知の方も多いと思いますが、Google検索はユーザーカスタマイズされてしまい、よく見るサイトは検索上位に来てしまいます。そこで「本当」の順位を知るためには、(同じ検索エンジンを使っている)Yahoo!か、ブラウザのシークレットモード(プライベートモードというブラウザもあります)で検索するのがよいとされています。上記結果はシークレットモードによる検索です。
このように書くと、僕が何やらすごいことをしているように思うかもしれません。SEOを難しいもの、コンサルタントに髙い報酬を払ってはじめて成功するものと考えている人も多いでしょう。
しかし、僕がやっていることは極めて簡単です。
ですので、教えるのは抵抗があったのですが、このブログを見てくださっている方(ほとんどがメルマガ読者でしょう)にだけ、こっそりお教えします。
なお、検索エンジンのロジックは公開されていないので、これがベストの方法かどうかは不明です。ただ、僕は昔からこの方法で他のサイトでも1位を獲得してきました。1位は保証できませんが、今よりはいい結果になる可能性は高いと思います。
●当然ながら内容重視
以前は被リンク(他のサイトからリンクされること)が多ければ多いほどいいという時代がありました。それで、大量の被リンクを販売している業者がいました。これは、今は通用しません。それどころか、被リンクが突然増えたりすると検索結果から抹消されることもあります。
検索エンジンといえども、ユーザーのニーズに合わなければ淘汰されていきます。ユーザーのニーズは簡単明瞭です。調べたいことにぴったりのサイトほど上位に表示してほしいということです。
検索エンジンはまさにその方向に進化しています。
僕のサイトが上位に表示されているのは、僕自身が「ビジネスライター」であり、「ITライター」であり、これらに関連することをたくさん書いているからです。
このことは決定的に重要です。まず、サイトの内容と検索してほしいキーワードとが適合しているかをチェックしましょう。
●まずはサイトのタイトルを
内容があっていないのであれば、キーワードに合うように内容を変えるか、キーワードを吟味し直すのが良いでしょう。これはケースバイケースなので何とも言えません。どちらもあり得ることです。それこそ「軸」次第(前回参照)ではないでしょうか。
※ただし、意味が広いキーワードで検索上位に持ってくるのは難しいです。たとえば、「ライター」で検索してもらうと分かりますが、これでは上位には喫煙器具しか来ません。このようなキーワードで勝負するのは得策ではありません。
キーワードと内容があっていそうであれば、まず重要なのは、サイトのタイトルにそのキーワードを盛り込みことです。
HTMLでサイトをゴリゴリ書いている人は「titleタグ」にキーワードを盛り込むといえば、分かりますね?
最近はWordPress等を使っている人も多いので、HTMLのタグの話をしても分からないかもしれません。そこで、もう少し分かり易く言うと、ブラウザのタブの部分に表示される、サイトの内容を一言で示した部分がありますよね(下図)。ここに検索上位に表示させたいキーワードが表示されるように設定してください(どんなテンプレートでもサポートしているはずです)。
いくら内容が適合していても、タイトルにキーワードを盛り込んでいないと上位には来ません(ただし、現時点での話で将来は関係なくなる可能性が高いと思っています)。
僕のサイトの以前のタイトルは「ビジネスライター森川滋之オフィシャルサイト」でした。現在は「ITに強いビジネスライター森川滋之」となっています。言うまでもなく「ITライター」でSEOしようと思ったからです。
●続けてサイトの説明を書き替える
続けてやることは、サイトの説明を書き替えることです。
検索結果を見ると、まずタイトルが表示され、その下にサイトの説明(上図の赤線で囲っている部分)が表示されます。
HTMLでいえば「meta descriptionタグ」に、キーワードを盛り込んでいきます。
WordPress等では、テンプレートに設定します(トップページの最初の文言を、それとみなすテンプレートもあります)。
あと、これは実際に効いているかどうか分からない(たぶん効いていない)のですが、「meta keywordタグ」(WordPress等ではテンプレートで設定)にキーワードを盛り込むということを、多くの人はやっています。僕も念のためやっています。
●細かいテクニックも効いているようだ
僕の実績では、ここまでで少なくとも1ページ目に来ます。しかし、3位以内に入ろうと思ったら、細かいテクニックが必要だと思われます。
僕の実感では、「タグ」を設定するのがいいようです。WordPressでもMovable Typeでも、あるいはブログサイトでも「タグ付け」ということができますが、検索エンジンは結構「タグ」をチェックしているようです。
僕は毎日「ライターの日常」というカテゴリーでブログを書いていますが、その都度「IT」、「ライター」、「執筆」などのタグ付けをするようになってから、「ITライター」の順位が上昇し、上位で安定するようになりました。
あと、よくやられているのは、キーワードを太字(strongタグ)にすることですが、これは僕の実感ではあまり関係ないと思います。というのは、僕はほとんどやっていないからです。
それよりも、ページビューは少なくてもいいから、こまめにコンテンツを充実させていくことが重要だと思います(僕がブログ日記を書く理由の1つはこれです)。
●もうこんなテクニックは古い
昔は良く言われていたが、今はあまり関係なさそうなテクニックの類についても触れておきます。
まずは、冒頭にも挙げた被リンクですが、現在ではあまり関係ないと思われます。むしろむやみに被リンクを求めないほうが良いでしょう。
それから、ページランクは検索結果には関係ないようです(PPC広告には大いに関係があるようですが)。ちなみに、僕のサイトのページランクは0です。立ち上げてからまだ1年経っていない個人のサイトなどだいたいこんなものです。
このサイトは、前述した通り昨年の6月に立ち上げました。その意味では、古いサイトのほうが良いというのも、もはや都市伝説のようです。
●これは今でもあるかもしれない
ただ、被リンクに関して言えば、ページランクの高いサイトからリンクされているということは、もしかしたら今でも重要かもしれません。広告において著名人の推薦が有効なのと同じことです。
というのは、僕のサイトは、オルタナティブ・ブログ(ページランク6)と、日経ビジネスのJAGZY(ページランク5)からリンクされているからです。
これが、もしかしたら大きいのではないかと思っています。
コンサルタントの方は、ページランクの高いサイトでタダでもいいから書かせてもらい、ご自身のサイトにリンクを張ると、一気に検索順位が上がる可能性があります。
そういう意味では、経営者も今は筆が立つほうが良いかもしれません。このようなサイトに寄稿している経営者を多数知っていますが、SEOはもちろんそれ以外にも様々なメリットがあるようです。
みなさまのSEOのヒントになれば幸いです。