2016112811「プレバト!!」の俳句コーナーに刺激されて、俳句を始めることにした。

理由は2つある。

1つは、夏井先生の添削を見聞きしていて、言葉遣いの繊細さがライター業にも役に立つと思ったこと。17文字の世界だから、何しろ無駄がない。

もちろん散文の世界では俳句のような背景を暗示させるような書き方ではいけないのだが、イメージを広げていくような頭の使い方が俳句では必要であり、その頭の使い方は散文の世界でも必要なのである(散文なら広がったイメージをそのまま書いていけばいい)。

もう1つは、お金があまりかからず、体力も消耗しないので、老後の趣味に最適と思ったこと。こう書くと本格的に俳句をやっている方から非難されるかもしれないが、しかし死ぬ直前まではやれるのは間違いなかろう。旅行や写真などとも一緒に楽しめるのも大きな魅力だ。

さて我流では上達も何もなかろう――ということで、入門書を買うことにした。最初は夏井先生の本と思ったのだけど、レビューを見る限りでは、ちょっと僕には役に立たないような気がした。

そこで何冊かレビューを読んで選んだのが故・藤田湘子先生の『新版 20週俳句入門』。ちなみに「しょうこ」ではなく「しょうし」と読む。男性の先生だ。

20週間かけて暗唱や実作をしながら、俳句の基本が身につくという優れもの。実は買ったのは先週で、まずは通読せよとあったので、そうしてみた。本日読み終わったところだが、引き続き1週目から、しっかり言われたとおりに20週やってみようと思った。

続けるにはブログを書くのがよかろうと思い、本日から俳句ブログを始めることにしたのであった。

湘子先生がおっしゃるには、最低でも月30本は実作せよとのこと。さらに1,000本作れば何か分かることがあるとも言う。要するに、「毎日1本作って3年やってみなさい」ということと受け取った。

少なくとも3年間は、素人のひどい句を載せることになる。誰もお付き合いくださらないだろうと思うので、自分向けである。3年経っても何も見えてこなくても多少の成長はあるだろう(きっと)。自分が読み返して楽しいブログならそれでいい――ぐらいの気持ちで続けるつもりだ。

当面は20週俳句入門の宿題を載せていきます。

が、記念すべき1回目なので、本日寒風吹きすさぶ中自転車を漕いでいたときに浮かんだ句を書いてみる。ひどい出来映えだと分かるぐらいの感性はあるのだけど、1作目からうまかったら伸びしろもないではないか。

木枯しや膝を押しつつ登る坂

お恥ずかしい限りだが、数年後に読み返したときに笑えるような句がいいと思った。いや、数ヵ月後には笑いたいものだ。

#ところで縦書きのブログアプリはないものか? → いろいろあるみたいだが、横書きにしておく。