もともとはBiz.IDで掲載された「奇跡の無名人達」という連載の単行本化です。
これがねえ〜いい話なんですよ。
ある営業所に雇われ所長として赴任してみたら、営業のできる奴は1人もいなかった。
ふだんはチベットで暮らしているのんびり屋
日本語がうまくしゃべれない帰国子女
法人営業は怖いというシングルマザー
根性だけが取り柄の体育会系
営業なのに外出したくないイケメンボーイ
人と話をするのが苦手で鍼灸師の免状を取った元プログラマー
本部の人事は知っているが営業はしない男
結局、営業経験のある者はゼロ。それどころか、「営業」ができそうな見込みのある者すらまったくいない。
これで営業ができるのか。できるわけがない。案の定、最初の一週間の契約はゼロだった。ゼロは何倍したってゼロ、ゼロ、ゼロ。
雇われ所長なんか引き受けるんじゃなかったよ・・・
と、営業所長が頭を抱えたところから始まる奇跡のストーリーです。
奇跡のストーリーなんて言うと大げさですが、真面目な話、私はこの話の元ネタを聞いていて本当に楽しかったですね。
まるで映画か何かのようですが、元ネタは実話なんです。小説というフィクションの形を取ってはいますが実際に起こった奇跡のような事件をベースにしたストーリーなんです。
ぜひ、読んでください。間違いなく、笑えて、泣けて、しみじみ&ほのぼの来ます。