前回はRi-Turban’sの法則のうち「R」(Recognized(認識し))を説明しました。

※なお、前回の修正を施したとところ、実際に申し込みが増えました。

今回は、「i」(Interest(興味を持ち))を説明します。

具体例として、私の自主開催セミナー「中小企業のための「物語」で売る法」の告知サイトを自ら解説しています。

自分で解説しながらも、気付きがあれば告知サイトを修正することもあり得ますので、元の内容を残しました。解説は、元の内容に対してしています(下記リンク)。

icon_ya_red 【説明用サンプル】中小企業のための「物語」で売る法

●ほとんどの人は素通りに近いが・・・

「R」(Recognized)の部分で、これは自分向けだと思ってもらえないと、そもそも読んでもらえません。なので、ネットマーケティングの世界では、SEO対策やPPC広告などに力を入れるわけです(DMなら開封してもらえる工夫がこれに該当します)。

ですが、読み始めてもらえても、続きを読んでもらえないと話になりません。

そこで、どのぐらいの人が読み続けてくれたかが知りたく鳴るわけですが、DMなどですと、どれだけ読んでもらえたかを把握する方法は、せいぜい電話調査ぐらいでしょうか(あまり現実的とは言えません)。

これが、ネットだと簡単に分かります。

ページビュー(アクセス数とほぼ同義)が、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールで簡単に調べられるからです。

それだけでなく、セッション時間(ユーザーがHPを見ていた時間)や直帰率(ページに来たがすぐに別のサイトへ行ってしまった人の率)なども分かるため、自分向けだと思ってページを読みには来たけれども、すぐに帰ってしまった人がどれぐらいいるかまで把握できます(下図)。

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▲クリックすると拡大図

上図を見れば分かるように、ちょっと読んですぐにそのページからいなくなる人(素通りの人)が極めて多いことが分かります。ただ、じっくり読んでくれる人も少なからずいます。上図なら「31-40秒」以上いる人達です(これが、ちょうど3割いますので、まあまあ成功しているページだと言えます)。

こういう人を一人でも増やすために「Interest(興味を持ち)」の部分に力を入れるということなのです。

●広告はつかみが85%

では、サンプルで具体例を見てみましょう。

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▲クリックすると拡大図

ズバリ、赤線で囲んでいるのが「Interest」に該当します。

特に重要なのが、キャプション付きの写真です。

出典が明らかでなくて申し訳ありません。以前、どこかで読んだのですが、数字だけは強烈だったので記憶しています。週刊誌のある記事を読んだ人の85%が、最初に目に飛び込んできた「キャプションつきの写真」に興味を惹かれたからだというのです。

つまり、読者は上図の赤線で囲んだ部分ぐらいを、最初にちらっと見てこの先を読むかどうか決めるということなのです。

この部分が「つかみ」(あるいは「フック」)です。

気の利いた文章やキャッチコピーもつかみになり得るでしょう。しかし、かなり高いレベルのコピー・ライティング能力が求められます。糸井重里氏レベルなら可能かもしれません。それでも「おいしい生活」は写真とペアで覚えている人が多いのではないでしょうか(僕の同世代以上にしか通じない話題でしょうが)?

前掲のサイトで、たとえば0-10秒読んでいる人の数を減らして、それ以上を増やそうと思ったら、赤線で囲んだ部分を見直すのが一番効果があるということになります(次が最初の見出しです)。

まとめましょう。

  • じっくり読んでくれる人の数を増やすのが「i」(Interest(興味を持ち))の機能
  • 写真を入れられる媒体なら、必ずキャプション入りの写真を先頭に入れる
  • 写真が入れられないなら、タイトルや最初の見出しに特に力を入れる

ご参考になさってください。