前回に引き続き、「Ri-Turban’sの法則」の「r」について書きます。前回の補足です。
「リスクを避ける」とは?
「Ri-Turban’sの法則」の提唱者である丸山耕二氏は著書『無料でできる! 世界一やさしいGoogle Analytics アクセス解析 入門』で、次回説明する「Benefit(メリットを考慮し)」と今回の「Risk Hedges(リスクを避け)」の2つを組み合わせて、「メリット・デメリット」を考えることだと書いています。
たぶん初心者向けにわかりやすく説明したかったのだと思いますが、「r」をデメリットと考えると余計に難しくなります(前掲書の説明でも「r」の部分はキレがありません)。
リスクとは「想定される危機」(リスク管理においては「機会」も含みますが、広告文では危機だけ考えるればよいでしょう)のことであり、広告文においては、「購入者が購入や問合せに関して不安に思うこと」です。
払った額に見合うのか(安過ぎるのも不安)、そもそもお金が払えるのか、この業者は信頼できるのか、返品はできるのか、アフターフォローはあるのか、自分でも使いこなせるのか、設置や初期設定は難しくないのかなど、購入者はたくさんの不安を持っています。
これを解消するということが、「r」の本質です。
「r」のための手段
「r」のための具体的な手段は多数あります。以下に列挙しておきましょう。
- お客様の声
- 事例
- 権威・有名人による推薦
- FAQ(よくある質問)
- 代表者の経歴・著作などの明記
- 「特定商取引法に関わる表示」・「個人情報の取り扱い方針」などの明記
- 住所・電話番号などの明記
- 取引先、実績などの明記
- 購入方法の多様化
- 問合せ方法の簡略化
- デメリットの明記
お客様の声や事例などが事実であることを強調するために、できるだけ写真を使いましょう。最近では動画という手段もあります。
最後に、「デメリットの明記」と書いてあります。デメリットがあれば正直に書いておくのが顧客に対して親切ですし、何かトラブルがあったときにも自社を守ることにつながるように思います(なお、このように書いておくと、「デメリット」は「リスク」≒「不安」の一部だということも分かります)。