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全部読み『菜根譚』

前7 じょう肥辛甘は

※「じょう」は「酉」へんに「農」。「濃い味」の意味。 (大意)本当の味は、濃厚な味ではなく、淡白な味である。道を極めた人は、卓越した人ではなく、平凡な人である。 50歳を過ぎても濃厚な味付けのものが嫌いではないのですが、 …

前6 疾風怒雨には

(大意)悪天候では、野鳥も憂鬱だ。天気が良ければ、草木も喜ぶ。だから、天地には陽気な日もあるのだし、人にも心躍るように楽しい日があるのだ。 2005年9月1日に独立してから、もうすぐ9年が経とうとしています。順風満帆どこ …

前5 耳中、常に耳に逆らうの言を聞き

(大意)耳では素直に聞けない批判や忠告を聞き、心にはいつも思い通りにならないこtがあるなら、それは成長のための砥石となる。もし、耳当たりのよい言葉と快事ばかりなら、それは自分を猛毒の中に投げ入れるようなものだ。 「批判や …

前4 勢利紛華は

(大意)権勢・利益・粉飾・華美に近づかない人は潔癖だが、近づいても染まらない人はさらに潔癖だ。権謀術数を知らない人は高潔だが、知っていて使わない人はさらに高潔だ。 この条では、勢利紛華も権謀術数(原文では「智械機功」)も …

前3 君子の心事は

(大意)心の中は包み隠さず、人に見せるようにせよ。才能は宝物を秘蔵するように、人に見えないようにせよ。 今は、自分の実力をプレゼンテーションしないと生きていけない時代なのかもしれません。SNSなどでも、自分が物知りだった …

前2 世を渡ること浅くば

(大意)人生経験が浅ければ世の中に染まることもまた浅く、人生経験が深ければ悪ずれもまた深い。よって君子は世渡り上手になるよりも、純朴魯鈍のほうがいい。人に好かれようと気を遣うよりは、「あいつは頭がおかしい」と言われるぐら …

前1 道徳に棲守する者は

(大意)己の信じる道にこだわってしまう人は心が満たされないような寂しい時期があるが、勢いにおもねってしまう人は最後には物悲しいことになる。道を極めた人は、世俗を超越した真理が観えるようになり、自分が死んでからのことを考え …

はじめに

2014年の夏(と言ってもこれを書いている今ですが)、正直努力も足りないのだけど、その上いろいろな運に見放されてしまったような状態になりました。残っているのは人との縁や絆ぐらいの状態で、それすらも失う前に、いい歳をして生 …

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